3月24日のモーニングセミナーは、東和精機株式会社 代表取締役社長 ・岡崎市倫理法人会 副会長 久間 博敬 様を迎え、テーマ『船乗りの極意を経営に生かす』での講話。
家と会社を往復するだけの人生は嫌だと思いから、飛行機か船に乗りたかった。そんな憧れから、防衛大学に進み海上自衛隊に入る。そこでは、適正と成績によって、片寄りがないように配分されるので、自分の希望する部署に行けるとは限らない。護衛艦や潜水艦に乗り込み順調に昇格して行った。このまま階段を上り始めようとしたが、昭和21年に祖父が創業した東和精機の代表をしていた叔父が平成9年に急逝し、東和精機に入社することになった。特殊技術を売り物にしていたことに胡座をかいていた、社内体質に入社2年後に大苦難。叔父が行って来た社内体制は私が見てもおかしいと思っていた矢先である。資産の八割を超える大赤字。私が出した赤字でもないのに、何でこんなん時にと、もう会社を畳むしかない。祖父にも相談して、クロージングの準備を進めていた。
そんな時、納入先の工場にボヤ火災を出すほどの大クレームが発生。平謝りに行き、もう取引停止の大ピンチでした。しかし、工場長からは、謝りに来てくれてありがとうと言われ、何で?とおもいました。この機械は我が社しかできないので、手を引かれたら困るからであった。
私は、会社から逃げることばかり考えていたが、自衛隊で教えられた、ピンチの時に踏ん張り守り、攻めることをしていなかった。今こそその時と思い会社の再起に掛けることにした。それから、徐々に赤字を回帰していき、黒字化していった。
倫理法人会に入会して日は浅いですが、私がして来たことが、倫理の通りだと思い、これは学ばねばならぬと思い入会した。私たちは、見知らぬ所で国防によって守られているのです。自衛隊で学んだ私は、国に育てられたのです。その恩返しに、よい人材を育てていきたい。