12月1日名古屋市中央倫理法人会モーニングセミナーは、有限会社 名阪ビル管理 営業勤務・名古屋市中区倫理法人会 幹事、稲垣花音様。『境遇は、自ら創る』をテーマにお話くださいました。
最初に違和感を感じたのは小学4年の時でした。教育実習の男性の先生に憧れ、中学では中性的な身なりをしてしていましたが、いじめにもあい、男の子っぽくしようと努力していた時期もありました。進学高校では、バイク事故を起こしてしまい中退することになった。男性としての演出はやめて、自分らしく生きることにしましたが失うものも多かった。友達と信頼を失い、世の中は残酷であり、陰口や悪口もたくさん言われました。
そんな中で生きて行くには、一人でやれる仕事でトラック運転手をしました。一人で考え事をするには好都合です。
母がガンの発病により一緒に住むことにし、一年後には病いの進行により言動の異変で叔母が面倒をみてくれることになり、車椅子になった母を見送る時、これが最後かもしれないと思った。危篤の報で休暇をもらい叔母のもとへ一週間帰るが変化がなく、名古屋に戻り3日後に母が亡くなり、もう少し居てあげれば良かったと思う気持ちが残った。
母の死によって、自分の気持ちにブレーキがはずれ、ホルモン剤を使うようになり、体の変化が早いのに驚く。トラック運転手の仕事に違和感を感じ、運送会社には良くしてもらい後ろ髪を引かれる思いであったが、退社し、ニューハーフの夜のバイトつく。人生で一番きらびやかな世界を知る。職場の知人が性別適合手術を海外で受けた話しを聞き、憧れを感じ、いつか自分も・・・と思う夢を持つようになった。常連客のきつい一言が私を後押ししてくれ、日本で受けられる法律が出来、性別適合手術を受けることにした。夢を知り夢を持ち目標に向かう以上、手術を拒否する理由はない。自分が変わることによって、境遇は変わる。今では、戸籍も女性で、本名も花音と改名されています。
倫理法人会にモーニングセミナーに遭遇し「万人幸福の栞」に触れて、自分そのものであると思った。今では、罵声を浴びせて手術を後押ししてくれお客様だった会社で営業の仕事をさせてもらっている。ビル管理会社は顔が見えなくても、私達の仕事が見える仕事をするようにしています。掃除の後の配置がずれていないか。感動して頂けるか。
世の中には「絶対」は二つしか無い。親が居ることと、死ぬことです。それ以外には絶対はない。挑戦してみること。自分の志を伝えて欲しい。死ぬ時に振り向いてどう思うか。精一杯生きたか。その為にも、残りの人生の今日がスタートなのです。