4月29日、名古屋市中区倫理法人会サンデーモーニングセミナーは、ユニー株式会社 特別顧問 西川俊男様を迎え、テーマ「激動の人生と私の経営感」。
87歳まで名古屋に生まれ名古屋に育つ。私達は、9.11と3.11を経験して今、大変な時代を生きているといえるでしょう。安全・安心を疑うようになった。正岡子規は29歳の時“五月雨は人の涙と思うべし”と詠んで、35歳で亡くなる人生は、涙を超えて咲く花であり、私の、好きな歌である。私の店が伊勢湾台風に遭遇し、店は流され、家族はバラバラになってしまったが、翌日、家族は無事であることが判明し安心した。水に浸かった商品は、使い物ならないし、商売ができないので、従業員も生活できない。そんな時、使い物にならなくなった商品を、洗って使うから分けて欲しい言われ、タダ同然で、おわけしたら、涙を流して喜んでいただいた。私はその時、ここに商売の原点を見た思いがした。
明治維新に、危機感のない時代に安住する事なく、松下村塾を開いて、学んでいた若者がいた。日本は、日露戦争や太平洋戦争で激動の時代を、迎え終戦至るが、敗戦後の荒廃した日本は、昭和30年代まで奇跡的な復興をしてきた。その後、ベルリンの壁が崩壊し、ソビエト連邦もなくなり、共産主義から自由経済に変わってきた。そして、携帯電話やインターネットにより、情報形態が大きく変わってきた。平和は良いことですが、緊張感・危機感がなくなってしまいました。中国、韓国などの経済状況の急速な伸びは、経済競争が激しくなり、グローバル化してきています。今こそ、日本経済が大切にして来た、老舗感覚や、トヨタに代表される、現場主義で常に足元を見ること、トップの理念やビジョンしっかりする、三つのことが大切です。
出会いは、人生の宝です。私の宝は、三人との出会いがあります。
アメリカのKマートの代表との出会いは、私の経営姿勢を大きく変えた。変化の先取りをすることを教えられ、変えてならないのは、とにかく“便利”であること。そのノウハウを学び、コンビニの原点である、サークルKを35年前に日本で導入した。その頃の役員は、全員が反対していたが、私が代表だから押し進めて行った。「便利・地域にあった品揃え・安さ」が、ユニーの三つの原点が、その時にできたのである。
ロンドンのスーパーの経営者の出会いでは、トップの(1)リーダーシップ。(2)しっかりした理念とビジョンを持っている。(3)公平な評価をする。ことを教えられ、私の人生を大きく変えた。
中国の経営者の出会いでは、日本で学んだ、お菓子作りの学びを本国で繁盛させた、経営方針は、食材を大切にする、鮮度を大切にすることで、大成功させたのである。
私は、16年間で、毎年30パーセントの利益アップをしてきた。そこには、毎日今日からスタート、という意気込みと、自らが歩き出さなければダメである。待っててはダメである。
人生の三感(感動・感謝・共感)王になろう。そして、出会いを大切にすること。そして、経営の三感(危機感・存在感・責任感)王が、経営を支える柱になる。
今の日本に、危機感を持って、奇跡的復興を成し遂げて行かなければならない。
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