5月26日のモーニングセミナーは、
本格肉料理 丸小 女将・知多市中央倫理法人会 会員 小出朋子様を講師に迎え、「苦難福門」~女将として、母として、重度障がいの娘と共に~
明治28年の肉の小売から始まり、後々肉料理が中心になってきた。実家はサラリーマンの家庭で育ったが、両氏の実家が商家であったことから、今の仕事に就いた時、自然になじめた。厳しい父から逃げたくて早く家を出たかった。商家に嫁いで大変だったのは、四代目を早く求められたことである。世の不条理とプレッシャーを感じていた。焦りで不妊治療をしても授からないので諦めかけていた8年目に授かり喜び一杯でした。
やっと生まれて安心していたら、脳に問題があることがわかった。一ヶ月保育器に入っている赤ちゃんを見るたびに涙を流していたが、「泣いてばかりいないで、お母さんが元気にならなくては」と、看護師さんからの有り難いアドバイスに元気になれた。退院後は、泣いてばかりの娘、不安な毎日で、四ヶ月後、脳性マヒであるのではないかと医師に尋ねると、うなずかれ、吹っ切れた気分がした。
こんな場合一家に僻や妬みが出てくるものですが、小出家で私を責める人はいなかったことが救われた。そこからリハビリ人生が始まった。娘にかかりっきりで、リハビリセンターでの生活でしたが、女将としても、仕事を手伝う為に戻り、就学は地元の学校にとの願いで、入学することができて有り難かった。
女将として忙しい時だけ店に出ていただけですが、経営が厳しくなってきたので、主人の要請で女将として本格的に仕事をすることになり、娘の介護と両立することになりました。
地域の学校へ行っていたので、二十歳になって地域の成人式を迎えることができて、20年間生きていてくれありがとうと思えた。
大変と思ったことはない。楽しませてもらっている。人生が実りあるものになっている。
娘を授けてくれた神様にありがとうと思える。私が家庭の太陽でありたい。
娘と歩んできてわかった事は、
(1)知る事の大切さ。障がいの世界を知らなかった。
(2)受け入れる事の大切さ。目の前いおきた事実を受け入れて前に進む。
(3)生きている事が当たり前ではないということ。呼吸ができるだけでも有り難い
起きてくる事は必要であるから、姑と実母の痴呆症の介護も加わりトリプル介護ですが、大変と思った事はありません。大変と思うと大変ですが。楽しいと思うと楽しくなる。