12月1日のモーニングセミナーは、千葉県成田市倫理法人会 相談役・株式会社 石川自動車工業 代表取締役 石川邦紘様73歳を講師に迎えテーマ「倫理に学ぶ」。
学校を卒業し、自動車会社に勤めて、会社の方針で整備士の資格だけは取っていました。
当時、成田空港が出来る時に区画整理で、父がやっていた農地を買収されることになり、それを資金に、自動車会社に勤めて整備士の資格を持っている次男の私が、自動車整備業を始めることになった。会社勤めでいきなり、整備業を始めても素人同然であった。成田空港ができるので、周辺の産業が活発になり、バブル期でもあったので、商業車を中心に整備業をして、業績を伸ばしていた。しかし、経営の勉強をしていたわけでは無いので、今思えば危険がいっぱいであった。
人にはチャンスが必ずある。転換期が3回あり、それを活かすかだという事。
朝起きをしている気づきが良くなるとは本当である。
朝起きにぐずぐずしていると気づきが良く無い。
一番目の転換期は、次男であるが、今の土地で商売をする事を長男が勧めてくれた事です。世間では財産争いをしている事があるのに有り難い事である。
二番目は、商工会議所に入会し理事長をさせて頂いたこと。
10周年の式典をするに当たり、先代に式典のやり方聞きに行ったら、「お前には教えてやらん!」と怒られた。聞きに行っているのになぜ怒られるのだろうと、考え反省してみると、私は聞きにいっているのではなく、自分の意見を主張し、自分を決めていて、先輩のアドバイズを受け入れていなかったので、怒られたのであった。言われたことに反抗していて、自分の思うようにしていたことを反省し、土下座して謝った。そのこと以来、考え方も変わった。尋ねる時は自分の心を白にして聴く。受け入れることによって、いい情報が入るようになった。
三番目の転機は、倫理法人会である。
経営のハウツーものを教わるが長続きしない。経営の勉強会の後の飲み会も楽しみであったが、金遣いの荒い先輩に憧れていた自分であった。
倫理法人会に無理矢理誘われ、成田に倫理法人会を立ち上げる準備をするが、なかなか人が集まらない。そんな中で、専任幹事に任命されて辛かった。
朝早くから、やらなければと、何か窮屈でやりたくないと、先輩滝口長太郎さんに相談したら、「好きなようにやったらいい」と言われ、気が楽になりました。
『万人幸福の栞』には、やったら幸せになることしか書いてない。「べかざる集」とは書いて無い。
出来なかったら、責任取れればいいと言われた。後から見てみると、窮屈でやりたくないといって辞めた人は、商売は調子良かったが、傲慢を反省できなくて、後に倒産した。私はかろうじて振り返ることができたから、倫理を学び続けていて、本当に良かった。
長太郎さんは、念じれば現ずる。と言っていた。
打つ手は無限ともよく言われた。
整備工場の支店を出したいと思うと、アンテナが立つ。トントン拍子に話が進む。
丁度いい土地が見つかり、資金が無いのに、不思議と調達できた。
長太郎さんは、金はすぐ払え。値切るな。ともよく言われた。
倫理を知っていて良かった。
社員教育には、倫理がいい。
会社の整備士は職人気質には挨拶もしなかったが、倫理の実践で、皆が挨拶するようになった。
社風が変わり、顧客も驚いていた。