4月26日のモーニングセミナーは、甚目寺観音 鳳凰山 法花院 住職 岡部快基様を講師に迎え「甚目寺観音と世界観」
現在36歳。14歳の時父親の住職の勧めでスリランカに行きました。内戦中に日本人学校に通った。その後イギリスに留学し宗教学を学びました。2000年にお寺が全焼してしまい、再建にあたっていた住職の父親が、くも膜下で倒れ三日後に他界してしまった。他界した日が、全焼したお寺の再建の入札が決まる日だった。その後私は日本に戻り、父の後を継ぐ住職の学びをするために、大須観音で見習いをしながら、本山に通い修行した。
甚目寺観音は、仏教が伝来した宣化3年(西暦538年)よりわずか60年後の推古5年(西暦597年)に開基。私は現在38世だが計算が合わないから、途中で宗派が変わったことがあったかもしれない。その時代の地形は甚目寺のあたりまで海であり、名古屋の栄は島であったようだ。だから水害が多かった。また、船を守るためにも、観音菩薩は水難の守ってくれると信じ拝められた。
ですから、甚目寺観音はとても古い歴史があり、鎌倉時代に出来た仁王門があり。重要文化財の三重塔は、日本有数の高さを誇る。東門は桃山時代の様式を残している重要文化財。古い歴史と国宝と重要文化財の宝庫でもある。
1400年の歴史の中、日本とスリランカの何らかの関係があったようです。イギリスに留学宗教学を学んでいた頃、ロンドンは、多種多様の人種・文化・宗教があることで、様々な体験ができた。
後を継ぐにも、精神的に追い詰められ私には出来ないと思ったこともある。多くの方の支えや励ましで修行を続けて、やっとの思いで住職になれた。辛い経験の中で有り難さを見つけていく。支えや助けを受けて、成長させて頂いた。自分が善く思って無い人に対しても、怨みを持たないことを釈迦の言葉から学んで、心の支えになっている。
多様の世界で、寛容だけでなく、調和していく。
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