11月22日のモーニングセミナーは、ゲストスピカーとして、自由民主党愛知県連都市局副局長で元日本航空国際線客室乗務員の水平かずえ様をお迎えし、テーマ「"美しい国"のマナーとは」。水平かずえ様は元内閣官房副長官 水平豊彦氏の長女ですが、今回は政治の話ではなく、JALのスチュワーデスの経験談です。
国際線の乗務員を志願して、親にも内緒で専門校にも通ったことがある。合格が内定してから親に相談し、喜んでくれた。JALには昭和61年に入社。3ヶ月の想像を絶する厳しい訓練が待っていた。15年間、苦しい時でも笑顔を忘れずに初対面のお客様を搭乗の時にお迎えしてきて、それぞれのお客様のコンディションがわかるようになった。そして、激しい業務を終えてお客様が降りられる時、お客様からの「ありがとう」の一言のねぎらいの言葉がとても嬉しく思いました。皆様もそんな言葉掛けを大切にして下さい。疲れもいっぺんに吹き飛びます。
日本人の海外旅行熱は年々あがる一方です。日本人の団体旅行は、外国では奇妙に思われていることを自覚していない。テレビで放映される風景そのままを見に来るだけ。そうでないと、不満さえ言う。
パリのルーブル美術館でモナリザに人だかりを作っているのが日本人の団体です。他にも1日かかっても見れないほどの素晴らしい芸術品があるのに、モナリザだけ見に来る日本人の団体は他の人には迷惑であることを知らない。
高級ブランド店の日本人のショッピングマナーの悪さ。ディナーのマナーは人格が出ます。列車の中での居眠りはしてはいけません。欧米では、知的階級の、教育、しつけ、教養の高さは品位を伴います。それを破ると嫌われます。
一方、中東や東南アジアにとっては、日本はあこがれの国です。しかし、それらの国の若者に比べ、日本の若者は姿勢が悪い、目が輝いていない。
一番感動したのは、黒田清子(くろだ さやこ、旧名:紀宮清子内親王(のりのみや さやこ ないしんのう)様と一緒の飛行に搭乗した時です。黒田清子様の姿勢の良さ笑顔、品位の高さがひしひしと伝わって来ました。
古き誇り高き日本、美しい国は人が美しくなくてはならない。当たり前の、挨拶や優しさ、思いやりで子供たちのお手本にならなければならない。
と、述べられました。
モーニングセミナーが終わる頃には、朝日も当たり、丸の内官庁街の街路樹が美しく色づき始めていました。