10月26日のサンデーモーニングセミナーはカレーでおなじみの(株)壱番屋 創業者特別顧問の宗次徳二様を迎え、「助け合いこそが心を豊かにする」。
壱番屋の経営に25年間携わり6年前に退任。NPO活動や、昨年3月29日にオープンしたクラシック専用、宗次ホールの運営に現在は携わっています。日常的な贅沢が嫌いで、100円ショップとか99円ショップをよく利用している。それも苦労して育って来た環境がそうさせているのかも知れません。
壱番屋の経営者としていた頃から、早起きは続けていて、通常遅くとも朝4時30分には職場に行っていた。それから一時間道路掃除の日課は今でも続いている。健康ウォーキングよりゴミを拾いながら歩く「ひろウォーキング」の方が健康的だし社会貢献も出来る。皆がこれをすれば、街もきれいになる。早起きにマイナスは無い。強いていうならば辛い事だけ。でも得する事の方が多い。「早起きは三億の得」と言った元祖は私であると思っている。その根拠は、時給をで計算したなら、朝の時間で年間1千万円は得をしてる事になる。そして時給が上がり続ければ20年で三億にはなる。早起きは行動を起こす勇気だけ。そして続ける勇気。人生の成功は早起きから始まる。ほとんどの人がくだらないと思っている事を本気でする会、というものを作って道路掃除を続けている。宗次ホールに続く道が殺風景だったので、市の土木部に内緒で花を植えるようにしたら、土木部のお墨付きをもらえるまでになった。造園業者から年間3千鉢の苗を2回寄付して貰えるようになる。それを早朝に植え替える作業に、雨も雪の日も無く続けています。宗次ホールは、素人が運営しているので、格式張った事は出来ないが、優しさと気配り日本一を目指している。
経営は真心、早起き・掃除・現場主義を通して来れた事は、創業者だから出来る。打算、損得は先に来ると出来ない。「お客様を笑顔で迎え、心で拍手」という標語が浮かんだのも、そうしなくちゃいられない気持ちがそうさせた。
元気もいいけど真心が大切。経営は真心。最初から苦労する経営がいいのです。それが継続に栄える、継栄になる。
生まれてすぐに養護施設に預けられ、一番可愛かったのか、養子に貰われたところから私の苦労は始まったのです。養父は競輪が好きで毎日が貧乏。生活保護が切れ、各地を渡り歩き狭い部屋でのロウソクの生活。そんな生活をして来たので贅沢は出来ない。お金を持ってあの世には行けないので今の時代に有効に使ってもらう。贅沢している人ほど寄付を嫌がるものである。赤字運営ですが、宗次ホールで生の音楽を聴いて頂き、少しでもこころ豊かになって欲しいのが私の願いでもある。