8月20日は(一社)倫理研究所 参事 法人アドバイザー 岡田紀夫様を講師に迎え「倫理経営基礎講座」第22講 働きの原動力 を開催。
人は、変えることのできない過去を悔やみ、変えることのできる未来を心配する。そして死という宿命が誰でもあることを、自覚していない。
では、どうするかは、現在に全力投球することである。善処するのである。このことを創始者丸山敏雄は「常居其全」といった。
その働きをするには、倫理で学ぶ
(1)実践、実行する
(2)苦難観を知る
(3)恩意識深める。
私達は、幾百千畳の恩の中に生きている。恩とは、自己存在の原因に溯る意識が、自覚に達した時の状態である。
恩の種類には(1)天地自然の恩(太陽の光、熱、大気、水などの恩)(2)父母の恩(生成の恩、愛育の恩)(3)師の恩(学校、職場などで教えを受けた教育の恩)(4)君の恩(国王や主君から受ける恩)等がある。
悲しいことに、現代はこれらが希薄しているので、いろいろな問題が起きてくる。
『万人幸福の栞』13条に「終始一貫とは、成功の秘訣であるが、これが出来ないのは、皆本を忘れるからである」とあるが、ここでいう「本を忘れる」とは「恩を忘れる」ということである。継続する精神的エネルギー、働きの原動力は、必ず恩愛の純粋感情によってであった。
一人では生きていけない人間は、他者から孤立し分断されることを最も怖れる。現在は、ネットワークは広がる反面、都市を中心に人間の孤立化が、深刻な問題になっている。
それには恩意識を深めることであり、つながりの意識を強化することである。自分を支えてくれている人々の横のつながり、親先祖との生命の縦のつながりを結び直した時、人の生命力は強くなる。
現在は死語になってしまった「孝行」の孝の実践は
(1)親にスナオになる(親に対する恩の自覚、親を大切にする。「親先祖を大切にする」ことを「孝」というが純粋倫理は「親に対してスナオになる」こと。)
(2)迫力の根源(親の尊さを知り、親を通して祖先代々積み重なってきた力の集積が迫力である。迫力を身につける第一歩は、親の尊さを知ることから始まる。)
(3)自分自身を尊ぶ(親を大切にするには、自分自身を「しっかりさせる」ことであるこの我を大切にし、尊ぶことである。)
8月21日モーニングセミナーも(一社)倫理研究所 参事 法人アドバイザー 岡田紀夫様「倫理とは」。
倫理は、目に見えないが、根拠を欠いた迷信みたいなものでははない。倫理は宗教に出入し、科学に立脚する。根拠が説明できるものである。
例えばなぜ?お墓参りをすると、よくなるのか?それは先祖代々のDNA との繋がりができるからである。やってみればわかる。
自身に神が宿っているとは信じがたいが、それも実践してみてわかってくることである。
成功の秘訣も『万人幸福の栞』23Pと35Pに記されてある。
成功には段階を経ることである。終始一貫続けること。思い続けること。
禅僧の「一撃所知を亡ず」の言葉ある。思い続けていてある時、小石が竹に当たってカーンと鳴った音で気づいたというのがそれである。
一日一回する実践もつづけることであり、宇宙の法則に沿うのである。
成功を思い続け、毎日が全力投球する。変えられない過去に悔やみ、変えることのできる未来を心配する。だから現在に全力投球する。
大人は一日15回、子供は一日400回笑う。だから子供は心配ごとがない。認知症の人は、ほとんど笑わない。笑いがなくなると認知症であり、死である。
表情を素直に出す、無表情はダメ。だから趣味を持つことである。趣味で、気持ちを切り替える。認知症の人は趣味がない。創始者丸山敏雄は多趣味であった。趣味を持ちましょう。仕事だけではダメである。仕事がなくなるとすぐボケる。
モーニングセミナーで行なっている、ひとつ一つの行動に全て意味がある。
朝6時は夏ならば明るいが、冬はまだ暗い。その行動が自然を感じ四季を感じる。
自然に対し、心構えを持つ
1、順応する
2、畏敬する
3、感謝する
4、感嘆する
朝礼で姿勢を正し、輪読で姿勢を正すこと。姿勢に生き方が出る。姿勢を正すことを学ぶ。入室の礼をするのも、物や場所に対しての敬を表す。
一人でいると認知症になる。個人ではなく集団でする。週に一度、群れることがモーニングセミナーでの体験実践である。
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