8月27日サンデーモーニングセミナーは知多大智院住職、長谷川実彰様をお招きし、テーマ「心眼に生きる」〜ものの見方、考え方を少し変えるだけですばらしい人生が開ける〜。
中部国際空港から車で10分ほどの距離にあり、昔からある知多88カ所四国めぐりを知って頂こうと、1年間で回るツアーをPRするために若いもんに近県の主要駅でティッシュ配りをさせ、最初は嫌がったが次第に恥ずかしさがとれて喜んでやるようになった。ものの捉え方を変えたからである。
寺の小僧の時は、掃除ばかりさせられて、合間にお経を習う程度で、徹底的に掃除をさせられた、最初は嫌であったが、掃除を続けると、寺に愛着がわいてくる。これなんだ!と思った。
知多四国めぐりは88カ所を回りお寺で、般若心経あげるだけが目的ではない。寺と寺を結ぶ道を遍路といい、本を読むにも文章と文章の行間があるから思考するのであり、それと同じような意味があることを遍路という。また、お経は死者儀礼のようの思われているが、実は生き方を説いたものである。般若心経の解読は自由であるが「心のこだわりを捨ておだやかに生きる」といっているのである。
教育は出会いである。本来の日本文化が継承されてきていないからいろいろと問題が起きて来ている。風呂敷を知らない親もいる。教育にはいつも同じところを見ているのではなく角度を変えて見る目を育てる。人の心は様々であるから、人の心と欲望の数だけお地蔵様あるが、人の見方がそうさせているのである。これは何々のお地蔵様と勝手に人が決めているだけである。私自身もいろいろとお地蔵様から学び「人のことをとやかく言う前に、己のこころを磨け!」といわれているように感じ取ることもできた。
子供の教育には、美しいものを美しいと共感して見る喜びを育てましょう。知識を先行している現在のやり方には大いに反省すべきである。情緒教育が知恵を育て、知識を知恵でコントロールできるようにする。世の中が便利になり携帯電話やコンビの機能が良くなるにつれて、知恵が退化する。うつ病が増えて来ているのもそれが原因です。例えば、渋滞や突然の事故で隔離され、どうしようもない時に、怒りを外にぶつけイライラしているか、ボーッとしているだけか、その時間をどうするか。平等に時間はある。その時間を楽しく自分の時間として使える知恵があるか、である。
いのちを仲良く生きる。心も身体も元気でいること。先祖があるから今の自分がある。先祖の願いは、心も身体も元気でいることだけである。先祖がそうであるならば、自分の子にとってもそうであるべきではないでしょうか。
ユーモアを交えながの講話を、皆さん熱心に拝聴されていました。
ありがとうございます。