7月23日のモーニングセミナーは、春日井市倫理法人会会長・東洋電機(株)代表取締役会長で法人レクチャラーの松尾隆徳様を講師に迎え「仕事と倫理」〜私の経験から〜。

物作りをされている工場の電機部品や修理を行なって来た、父の姿をみて、それが「倫理」(生活法則(すじみち))であると思った。そして、倫理を学ぶことが親を喜ばすことであると思って来た。仕事をするからには利益を上げて、税金を払うのが当然であり、それを長く続けていくことである。昭和30年代に作った社是はは今でも活きている。「働き甲斐のある職場をつくろう」「心身共に健康で励もう」「自己啓発に努めよう」「報恩感謝の念を持とう」「自分の城は自分で築こう」とあり、会社で働くことが幸せをつくることでなくてはならない。そしてそれが、倫理の『万人幸福の栞』の内容と同じである。

幼い頃、工場の脇の六畳二間の生活で、働き続ける会社の人や夜遅くまで働く父の姿を見て来た。大変だけど、働く尊さを知る。働く父の後ろ姿から、感謝・思いやり・助け合い・慈しみ、善悪の判断を自然に学んで来た。社会に出てから3年の修業時代、その会社内の労働運動での生き甲斐や働き甲斐の働きの違いを、東洋電機入社後に活かすことができている。銀行との付き合いでは、正直で嘘をつかないことと、相手を儲けさせることで信頼を得、不況のときでも資金調達に協力してもらえる。安定化の為にも特定客先を5%以内ににして、分社化と多角化にも取り組み、自社製品の開発や一品受注で利益率を上げる努力をする。それらもあくまでテクニックであるが、人間性が悪ければ良くならない。倫理を学び人間性を磨き上げることである。経営者は指導者としての人間性の向上をさせていかなければならないが、すぐうぬぼれるようになって行く。ですから、近くに口うるさいお目付役を於いていくことも必要です。
会社も倫理法人会も組織として維持拡大するには、新規客先開拓や新製品の開発を出していくのが二割が必要。ですから倫理法人会も普及しなければならない。